時事随想

時事随想

ニュースや新聞を見て、想ったことを綴った随想・論説集

政治

何が日本の伝統なのか?そして、国家神道は?

1. 「日本の伝統」 明治期から始まったものが、「日本の伝統」として語られることが多い。 最近話題の相撲の女人禁制も明治期に入ってから*1。 旭日旗が日本軍の軍旗として採用されたのは、1870年。 夫婦同姓も、明治の1876年の太政官令から20年ほどは夫婦別…

新しい自衛隊旗を作った!

旭日旗 旭日旗は、旧軍の軍旗であったため、現在も軍国主義の象徴として受取られることがあります。このため、いろいろと物議を醸しだす旗です。現在も、自衛隊旗として採用されていますが、戦争によって付けられた穢れは落とせません。 旭日旗は、1870年以…

なぜ外務省は自衛隊の海外派遣に積極的なのか?

不思議なことは、湾岸戦争以来、外務省が自衛隊の海外派遣に積極的なようです。 湾岸戦争のトラウマ 湾岸戦争では、日本は約130億ドル(全戦争費用の約2割)も、多国籍軍への支援金を支出したにも拘わらず、クウェートの感謝広告に日本の名は載りませんでし…

積極的平和、戦争における日本の国際貢献

改憲論議が起こっていますが、憲法9条を考えるに当たっては、戦争・紛争に対する日本の国際貢献についても考えていく必要があるように思います。 1. 米国が関与した戦争 主に米国が関与した主な戦争のうち、参加国が多い戦争をウィキペディア「アメリカ合衆…

【労政】高プロ制は高齢化社会の反映?

今国会にでも、法案成立となりそうな高度プロフェッショナル制度(高プロ制)ですが、財界にとっての導入の思惑には、次のようなことがあるのでしょうか? ① 高齢社員が多くなるも、既に管理職は飽和状態。 ② 昔なら管理職に昇格できた高齢社員も、管理職と…

【森友事件】豊中市は国有地を不正に格安入手したのか?

森友学園の国有地売却に関連して、豊中市が公園用地を実質2000万円で格安入手したことが問題であるという意見が散見されます。 この問題について、twitterに投稿しましたが、その投稿を元に記事をまとめます。 1. 豊中市は国有地を実質2000万円で取得した? …

【森友事件】国有地売却における疑惑の価格決定方程式(簡略版)

以前の記事国有地売却における疑惑の価格決定方程式と題して、森友事件における国有地売却の価格決定の疑惑について書きました。最近、twitterにも同様の主旨の投稿を行いましたが、その投稿を元に先の記事を簡略化しました。 会計検査院報告から分かること …

政治的圧力を掛けることが国会議員の仕事か?

1. 前川氏講演への質問状 前川喜平氏が中学校で講演を行ったことに対し、文科省が質問状を送った問題。 自民党の文部科学部会長の赤池誠章参院議員と同部会会長代理の池田佳隆衆院議員が文科省に圧力かけて質問状を送らせたことが分かりました。 朝日新聞の…

【森友事件】太田理財局長の宮仕えの悲哀

森友問題で、連日サンドバック状態で打たれまくっている太田充理財局長ですが、最近の太田さんの答弁からふと思ったことがあります。 2018年3月19日の参議院予算委員会で、自民党の和田政宗議員が次の質問をしました。 和田議員「まさかとは思いますけども、…

【森友事件】国有地売却における疑惑の価格決定方程式

国有地売却の森友事件は公文書の改竄事件にまで発展しましたが、本稿では、森友事件の発端である国有地売却の背任事件、特に、売却価格の決め方について考察します。 なお、筆者は不動産鑑定士でもなく、ゴミ撤去費の積算根拠値のデータも、算出スキルもあり…

立憲民主党と自民党のtwitterの偽アカウント数を調べた

先の衆議院選挙で立憲民主党のtwitterフォロワー数が急増し、SNSを活用した選挙として話題になりました。 1. 立憲民主党フォロワーの偽アカウント疑惑 その際に、立憲民主党のフォロワーには、偽アカウントが多いのではないか、という疑惑が、一部のネットユ…

【裁量労働】労働時間の上限規制を設けるべき

裁量労働制の拡大は一旦が見送りになりましたが*1、柔軟で効率的な働き方という裁量労働の趣旨に沿って運用できれば、良い制度だとは思っています。 しかし、問題は、長時間労働となりやすい、歯止めがないので使用者に悪用されるという点です。 この改善策…

【憲法改正】合区解消?小さな県は合併したら?

1. 合区解消のための憲法改正 自民党では、憲法改正を議論しているが、その一つが選挙制度に関する改正案である。 自民党憲法改正推進本部が選挙制度に関する改憲条文案をまとめた。 参院選で2つの県を1つの選挙区とする「合区」を解消し、各都道府県から…

憲法9条の改正案

憲法13条を絶対神とした憲法9条の拡大解釈はすべきではない。文理解釈で理解できる、つまり、中学生でも理解できる文章で、現状に即した9条に改正すべきである。 以下は、筆者が考える具体的な憲法9条の改正案である。 第9条 日本国は、正義と秩序を基調とす…

【ニュース女子】BPO意見書への批判について

TOKYO MXに「ニュース女子」というバラエティ番組があったそうです。番組名を聞くことはあったのですが、一回も見たことはありませんでした。BPO意見書で話題になったことから知るとことなりましたが、今回の記事では、この「ニュース女子」のBPO意見書の問…

核シェルター普及率は、信じてよいのか?

北朝鮮有事などもあり、核シェルターについての関心も高まっています。今回の記事では、核シェルターの普及率について書きたいと思います。 1. 核シェルターの普及率 1.1 日本核シェルター協会の普及率 日本核シェルター協会は、核シェルターの普及率を発表…

【税制】給与所得控除は、一律、20万円で十分!

1. 基礎控除額の拡大と給与控除額の縮小 政府・与党が基礎控除の増額を検討しているとの報道があった。 読売新聞, 「基礎控除10~15万円増、高所得者は段階的縮小」, 2017/11/25. 東京新聞, 「基礎控除10万~15円円増額 年収2500万円程度で廃止」, 2017/11…

【尖閣有事】小部隊駐留を想定した奪還作戦の損失

尖閣諸島は、竹島のようなパターンで、中国が占拠し、実行支配する可能性がある。これを防ぐために尖閣諸島に小部隊を常駐させておくことが、占拠を防ぐための一つの方法であろう。 本記事では、中国が尖閣を占拠するという尖閣有事における損失について、駐…

【憲法改正】首相の解散権は制限すべき

立憲民主党の枝野代表が首相の解散権の制限について述べているが*1、筆者も、行政府(首相)が制限なく立法府(衆議院)を解散できるという現状は、改善されるべきと思う。 現行憲法は、解散権の帰属を明示していない 現行憲法では、解散権の帰属が曖昧で、…

【内部留保課税】二重課税=ダメ?

二重課税=ダメ? 内部留保課税に関連し、「二重課税だからダメ」という意見*1を散見するが、本当に「二重課税=ダメ」なのだろうか。 合理性に欠け、公平公正でない二重課税がダメなだけで、単純に「二重課税=ダメ」というわけではないと筆者は考える。 確…

民進党のリベラル派が新党を作る必要はあるのか?

お騒がせな小池劇場ですね。ちょっと一言を言いたくなって、久しぶりにブログを書いています。 前原民進党では、全員一緒に小池新党・希望の党に合流しましょうと、両院議員総会で全会一致で決議しました。 小池氏は、小池新党に全員合流するという民進党の…

働き方に中立な税制・社会保障制度の改革 (8) 税額シミュレータ

配偶者控除の適用範囲の拡大が自民党・公明党の2017年度与党税制改正大綱*1にて決定しました。内容は表1となっています。また、2016年度の配偶者控除・配偶者特別控除を表2にまとめます。 複雑なので、税額シミュレータを作ってみました。 function deducted…

働き方に中立な税制・社会保障制度の改革 (7) 私案-給付付き移転的税額基礎控除

今回は、給付付き税額控除と移転的基礎控除による税制改革についての私案を提案したいと思います。 第1章:政府与党の配偶者控除の見直し案 第2章:配偶者の壁 第3章:自民党・民進党・政府税調の見直し案 第4章:私案-見える化による壁の撤廃 第5章: 私案…

働き方に中立な税制・社会保障制度の改革 (6) 私案-その他の壁の撤廃

第1章:政府与党の配偶者控除の見直し案 第2章:配偶者の壁 第3章:自民党・民進党・政府税調の見直し案 第4章:私案-見える化による壁の撤廃 第5章:私案-その他の壁の撤廃 第6章:私案-給付付き移転的税額基礎控除 付録:税額シミュレータ 5. その他の…

働き方に中立な税制・社会保障制度の改革 (5) 私案-見える化による健保の壁の撤廃

本章からは、働き方に中立な税制改革と社会保障制度の抜本改革についての私案を提案したいと思います。まず、本章では、社会保険料による壁の撤廃を「見える化」によって撤廃する方法について述べます。 第1章:政府与党の配偶者控除の見直し案 第2章:配偶…

働き方に中立な税制・社会保障制度の改革 (4) 私案-見える化による年金の壁の撤廃

本章からは、働き方に中立な税制改革と社会保障制度の抜本改革についての私案を提案したいと思います。まず、本章では、社会保険料による壁の撤廃を「見える化」によって撤廃する方法について述べます。 第1章:政府与党の配偶者控除の見直し案 第2章:配偶…

働き方に中立な税制・社会保障制度の改革 (3) 自民党・民進党・政府税調の見直し案

今回の政府与党以外の配偶者控除に関連した制度の見直しの具体的な案について、改めて調べてみました。調べたのは自民党・民進党と民主党政権下の「社会保障と税の一体改革」です。また、安倍政権で復活した政府税制調査会の検討についても説明します。 第1…

働き方に中立な税制・社会保障制度の改革 (2) 配偶者の壁

第1章では、政府与党の配偶者控除の見直し案の新聞報道についてまとめました。今回は、女性の社会進出を妨げると言われている配偶者の「壁」について詳しく説明します。これまで、税制度・社会保険制度や会社の福利厚生制度では、配偶者への各種優遇制度を整…

働き方に中立な税制・社会保障制度の改革 (1) 政府与党の配偶者控除の見直し案

政府・与党による配偶者控除の改正案が報道されています*1。女性の社会進出を推進するという名目での税制改革が検討されてきましたが、どうも抜本改革とは程遠いもののようです。 今回は、パート労働者などの就業調整の原因となっている所謂、103万円の壁と1…

【天皇】天皇退位の判断基準

天皇の「お気持ち」の表明以来、生前退位の議論が具体的になっています。「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」という何とも長い名前の会議体ですが、菅官房長官によれば、来年の通常国会には法案を提出したいとのこと*1。今の天皇のみの特例法とな…

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