時事随想

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働き方に中立な税制・社会保障制度の改革 (8) 税額シミュレータ

 配偶者控除の適用範囲の拡大が自民党・公明党の2017年度与党税制改正大綱*1にて決定しました。内容は表1となっています。また、2016年度の配偶者控除・配偶者特別控除を表2にまとめます。

 複雑なので、税額シミュレータを作ってみました。


■■■ 税額シミュレーション(2017) ■■■

夫の給与所得  社会保険料  その他の控除
妻の給与所得  社会保険料  その他の控除
単位(円)

A. 給与
0円
0円
B. 所得額 (=A-給与所得控除)
0円
0円
C. 配偶者控除額
0円
0円
D. 配偶者控除後の所得額 (=B-C)
0円
0円
E. 基礎・社保料控除後の所得額 (=D-(基礎+社保料))
0円
0円
F. 課税対象所得額 (=E-その他の控除,千円未満切捨)
0円
0円
G. 課税額 (=F×税率)
0円
0円

※:所得額Bは、給与所得控除額(2017)の計算式で算出しているため、所得税法の給与額控除後の金額表の正式値と若干異なる。
※:配偶者控除は、夫・妻のうち、給与額が高い方から控除する。
※:基礎控除額は、38万円。
※:税率は、国税庁のホームページを参照。

表1. 配偶者控除・配偶者特別控除の早見表(2017年度与党税制改正大綱版)。
世帯主の合計所得(給与所得)
900万円以下
(~1120万円)
900万円超950万円以下
(1120万円~1170万円)
950万円超1000万円以下
(1170万円~1220万円)
配偶者の
合計所得
(給与所得)
38万円以下
(~103万円以下)
382613
38万円超85万円以下
(103万円~150万円以下)
382613
85万円超90万円以下
(150万円~155万円以下)
362412
90万円超95万円以下
(155万円~160万円以下)
312111
95万円超100万円以下
(160万円~166.8万円未満)
26189
100万円超105万円以下
(166.8万円~175.2万円未満)
21147
105万円超110万円以下
(175.2万円~183.2万円未満)
16116
110万円超115万円以下
(183.2万円~190.4万円未満)
118 4
115万円超120万円以下
(190.4万円~197.2万円未満)
6 4 2
120万円超123万円以下
(197.2万円~201.6万円未満)
3 2 1
123万円超
(201.6万円~)
0 0 0
出典:与党税制改正大綱(2017), 年末調整等のための給与所得控除後の給与等の金額の表(所得税法,2016), 給与所得控除額(2017)より作成。世帯主の給与所得は2017改正(給与所得控除の上限額が230万円から220万円)を反映。


表2. 配偶者控除・配偶者特別控除の早見表(2016年度)。
配偶者の合計所得 (給与所得) 控除額
38万円以下 (~103万円以下) 38万円
38万円以上40万円未満(103万円~105万円未満)38万円
40万円以上45万円未満(105万円~110万円未満)36万円
45万円以上50万円未満(110万円~115万円未満)31万円
50万円以上55万円未満(115万円~120万円未満)26万円
55万円以上60万円未満(120万円~125万円未満)21万円
60万円以上65万円未満(125万円~130万円未満)16万円
65万円以上70万円未満(130万円~135万円未満)11万円
70万円以上75万円未満(135万円~140万円未満)6万円
75万円以上76万円未満(140万円~141万円未満)3万円
76万円以上 (141万円~) 0円
出典:国税庁ホームページ(配偶者控除, 配偶者特別控除)


もう少し改良して、2016年度との差を計算しようと思います。

(2016/12/11) 

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