時事随想

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ニュースや新聞を見て、想ったことを綴った随想・論説集

【仮説】コロナ再感染で重症化する免疫機序

1. 再感染で重症化

 新型コロナの再感染事例が、世界各国からポツリポツリと報告されている。

 現在、11症例に過ぎないが、うち4例が前回よりも症状が悪化し、3例は重症化している。

 11例の再感染報告は、1回目の感染のウィルスの遺伝子配列と2回目のウィルスの遺伝子配列が異なっていることが判明した事例で、再燃などの可能性はない。つまり、1回目のウィルスと2回目のウィルスは、変異がある。

 このウィルスの変異をヒントに再感染で重症化が起こる免疫機序について考えてみる。

2. 再感染重症化の免疫機序の仮説

仮定

①重症化は、過剰な免疫反応により発生する。

②1回目の感染と2回目の感染でウイルスが変異(ウイルスAとB)

③初感染の場合、ウイルスAとBで毒性は同じ。

③は、今のところウィルスが強毒化したとの報告はないため。

1回目の感染

④1回目の感染:ウイルスAへの感染で抗体Aができ、ウイルスAを撃退し、回復する。

2回目の感染

⑤2回目の感染:ウイルスBへの感染でも、抗体Aが生産されるが、ウイルスBを撃退できない。

⑥増殖するウイルスBを撃退しようと抗体Aをさらに増産し、過剰な免疫反応を起こして、重症化する。

⑦ウイルスBに対する抗体Bが、後れ馳せながらも生産されて、ウイルスBを撃退し、回復に向かう。

3. 仮説への疑問点

 この仮説には、ウイルスAから極僅かしか変異していないウイルスBに対して、抗体Aは生産されるが、できた抗体AはウイルスBを撃退できないという仮定がある。

 このような仮定は成り立つのか?(よく分からん)

4. 集団免疫戦略への影響

 仮にこの機序が正しいとすると、集団免疫戦略は悲惨な結果をもたらす。それは、多くの人が免疫獲得後に、(変異したウイルスに罹患し)、再感染すると、重症化して致死率も高くなるからである。

5. スペイン風邪

 日本でのスペイン風邪の流行では、第一波では罹患率は高かったが、致死率は低かった。しかし、第二波では罹患率は低かったものの致死率は上昇した。第二波は強毒化が原因と説明されるが、もしかしたら、こういう機序なのかもしれない(と妄想する)。

 日本では、2000万人を越える感染が発生し、不顕性感染を含めれば、集団免疫を獲得するレベルで多くの国民が感染した。この状態で、変異したインフルエンザウィルスの再感染により、ここで述べた免疫機序により重症化したと考えられるかもしれない(弱腰)。

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6. 最後に

 素人考えですが、再感染における重症化メカニズムについて、考えてみました。

 この仮説は間違っていたとしても、再感染によって重症化する可能性が否定できず、むしろ11例の再感染で高確率で重症化していることを考えると、わざわざ集団免疫を獲得しにいくのは、時期尚早でしょう。

 ブラジルやアメリカなど感染拡大した国の動向を見てからでも遅くはありません。

 (2020/9/24)

関連ツイート

(追加)
9月23日現在までで15件。8件悪化、2件改善、3件同じ、2件不明。重症は3件で増えていないが!過半数が悪化。あまり良くない数字です。

(追加:2020/10/21)
「抗体依存性感染増強(ADE)」と呼ばれる反応が起きるか、どうかということですかね?

ワクチンが効かない?新型コロナでも浮上する「抗体依存性感染増強」:日経バイオテクONLINE

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