時事随想

時事随想

ニュースや新聞を見て、想ったことを綴った随想・論説集

【仮説】マスクが新型コロナの重症化を防ぐ、という仮説のメカニズム

1. マスクが新型コロナの重症化を防ぐ、という仮説

 マスクをすると、COVID-19の重症化を防ぐという仮説があります。インフルエンザの実験では、ウィルス曝露量と重症化に相関があるようです。

 相関があることまでは、忽那さんの記事にも書いてあるのですが、この先のメカニズムがよく分かりませんでしたので、考えてみました(素人考えです)。

2. 曝露量が少ないと、免疫が働くまでの時間的猶予ができる

 ウィルス曝露量が少ないと重症化しにくいのは、次のようなメカニズムでしょうか?

 例えば、1単位の曝露と1000単位の曝露を考えます。倍加時間をTとし、1単位のウィルスが1000倍(=210)になるには、10Tの時間が必要となります。

 この10Tの時間差により、免疫が働き出す時間的猶予ができ、重症化しにくくなるという仮説です。

 コロナでは、48時間で28倍~210倍に増殖するという報告があります。1/1000の曝露なら、2日以上の余裕があるということになるので、その間に早く免疫機構が働いてくれれば、重症化を防ぐことができそうです。

3. 最後に

 曝露量が少ないと無症状や軽症の感染で済むのなら、上手くコントロールして少量曝露させれば、若い人にはワクチン(poor man's vaccine)として機能するかもしれません。もっとも、本物のワクチンよりは、ずっと危険なワクチンでしょうが。

 それと、前回の記事で書きましたが、感染で得られる免疫は「悪い免疫」で、より重症化する可能性もあるので、その点でも悪いワクチンになるかもしれません。

(2020.9.25)

関連記事

【仮説】コロナ再感染で重症化する免疫機序 - 時事随想

関連投稿

Copyright © Tenyu Toranosuke. 時事随想 All Rights Rreserved.