日本のPCR検査はなかなか増えません。そんな中でも、病院や介護施設などでは検査を進めていこうという話が徐々に進んでいます。これはこれで増えていってほしいのですが、劇的に増えることはないでしょう。他国では、大学での定期的な学生の検査なども行われていますが、日本では本当にごく一部です。
そこで、室内空気のウィルス検査を行うことで、頻回検査を行う方法について考えました。
アイデアは簡単です。空気清浄機などにウィルス収集フィルタをつけ、そのフィルタを回収、検査機関に送って検査してもらうというものです。
空調のフィルタからウィルスが検出されたという研究もありますし、空気清浄機のフィルタでもウィルス収集できます(フィルタでウィルスが除去ができるということは、フィルタでウィルスを捕捉できるということ)。つまり、フィルタを用いて空気中のウィルスを収集することは可能です。問題は、PCR検出で検出できるほどウィルスが集まるかですが、可能性は十分に高いと思っています。
小学校の教室を検査する場合、一人ひとり検査する場合に比較して、コストは1/100となります(1教室30人、個別検査が1万円、空気検査が3000円とした場合*1)。低コスト、検体採取の手間も不要となることで、頻回検査が可能となります。もし、ウィルスが見つかった場合には、在室していた人を個別検査することになります。
大幅なコストダウンで、介護施設や学校などでの定期検査が可能になり、感染の早期発見、感染拡大の防止に役立つと思います。
(2020/11/4)
(2020/11/5 追加)
次の記事で書いた唾液プール採取による集団検査法の方が、感度も高く、被験者が特定され、コストも極端には変わらないので、優れた方法かもしれません。但し、検体採取に少々手間がかかります。
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*1:保険適用のPCR検査費は18,000円ですが、ここでは10,000円としています。また、検査会社における最安値は、ソフトバンクグループの新型コロナウイルス検査センター株式会社の1回2000円です。